鹿の王

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誰かと、この「中味」について語り合いたいのだが、
それは、登場人物や相関図のようなものではなくて、
この物語を支える土台にある幾つかのコンセプトについてなのです。
ちらっと作者が漏らした「書きっ放しの一言」とかも含めて。

第十章 「人の中の森」(またタイトルがいい)でヴァンと出会うホッサルの興奮。
そこで、繰り広がられるいのちと身体、死と変化のいろんな感情が絡み合う対話。
私が特に気になる「書きっ放し」はヴァンの「・・・寂しいな」に続く一節とホッサルの一言。

上橋さんの作品で、一番最初に読んだのが『鹿の王』だった。
それまで、(好みだとはわかっていながら)他の作品にも手を出さずにいたのだが、
『鹿の王』からタガが外れて、一気に他の著作も読んでしまった。
今回は再読。結構忘れているもので、またもや読みふけってしまった。ページを見つめる石像状態。

文化人類学というバックグラウンドの為か、『ゲド戦記』や『闇の左手』の作者ル・グウィンと同じ匂いがある。
ただ、ル・グウィンよりも、身近な感覚が残る。同じ文化圏だからかな。

『鹿の王』 上ー生き残った者ー/下ー還って行く者ー  上橋菜穂子  角川書店 2014年09月25日初版発行
20161026/hige25/


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